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「ロス疑惑」ってナンですヵ?

2008/10/22 配信

10月11日、日本中に衝撃が走ったロス疑惑の三浦和義元社長の自殺。


そもそも27年前の事件であり、日本では2003年に最高裁で無罪が確定したはずの事件が、今年の2月に急展開してサイパンで三浦元社長が逮捕された。かつて「ロス疑惑」を大きく騒ぎ立てたメディアが再燃し、その影響でブログ上でも話題にされていた。




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【データは2008年10月21日18:02現在】


その後もメディアはサイパンでの勾留中の様子や現地の“イケメン”弁護士などを追っていたものの、グラフが示すようにブロガーのコメントは一気に収束。「ロス疑惑」となると反射的に熱くなる感のあるメディアとブロガーの温度差が感じ取れる。


そして今回の自殺報道で再びコメント数が急上昇したわけだが、27年前の事件だけに、コメントの内容に世代の差も出ているのが特長的。当時のメディアスクラムを含めて「ロス疑惑」を体験した世代のコメントは、

  • 「最後まで闘い続けると思ってたので、何かの間違いだろうと思った」
  • 「あの人のことだから、この自殺も世間をアッと言わせたかっただけじゃないか」
  • 「ロス疑惑でなくロス疑惑「報道」の意味を冷静に振り返るときだと思う」

などと後味の悪い「ロス疑惑」の幕引きを自分なりに解釈しようとしている印象。


対して事件をリアルタイムでは知らない若いブロガーたちは、それぞれの知識や興味の範疇内で語り、

  • 「ロス疑惑ってナニ?三浦ってダレ?60歳のおじいさんだけど?」
  • 「世代的にもとの事件からしてよく知らないから。元社長ってなんの社長?」
  • 「ウチら世代じゃ、どうしてもサッカーのカズになっちゃうゎな。同姓同名ってカワイソス」

など脱力系コメントが目につくが、かつてメディアも世論も一斉に同じ方向を向いていたような当時に比べれば、ある意味健全と言えるかもしれない。

ロス疑惑は、三浦和義元社長の過去など事件の本筋とは違うスキャンダラスな報道がエスカレートしてダーティなイメージがこびりついた面もあるだけに、先入観なしに状況を見られる若いブロガーの声は本質を捉えている面もあると言える。


  • 「アメリカが強引に逮捕した結果なのに、なんで政府や司法機関がもっと怒らないのー?」
  • 「日本で無罪になったワケだから、本来なら日本国が守るべき一般市民なのでは?」
  • 「なんか、日本の法律をアメリカに否定されたカンジ?」


日本では最高裁判決で無罪が確定していた人が、アメリカで逮捕されて拘束される。ここだけを見ると異常な状況だというコメントは、若い世代の素朴なギモンだけでなく幅広い世代によって語られているが、そこを追うメディアは少ない。


三浦元社長の死につながったアメリカによる逮捕の背景、自殺によって疑惑のままで幕が下りる事件の真相、そしてあの「ロス疑惑報道」はなんだったのか、疑問符だけが手元に残る。


(夏目昌)


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