エコカー減税(経済政策)への反応
2009/04/17 配信
不況の煽りを受けていろいろな経済政策が発表されているが、「クルマ」に関する
トピックをひろってみた。クルマを新しく取得するとき、購入のコストを低減する制度が2つある。
1つは補助金制度で、2010年度の燃費基準を満たしたクルマを購入する場合、最大で25万円の補助金が受け取れる。2010年3月までの時限措置だ。
もう1つは、クルマにかかる税金(自動車取得税と自動車重量税)の減税。「エコカー減税」と呼ばれており、こちらは2013年4月までの時限措置となる。
【データは2009年4月16日18時59分現在】
【データは2009年4月16日19時52分現在】
詳細は国土交通省のWebサイトなどで確認して欲しいが、いずれも低燃費車やハイブリッドカーといった、いわゆる「エコカー」の購入が対象だ。例えばハイブリッドカーを新車で購入する場合、最大で約40万円以上の節約が見込める。
- 「この節約効果は大きいよなぁ~」
- 「ちょうど車の買い替え時期だったから何てタイムリー♪」
- 「多少無理してもハイブリッド買っちゃったほうがトクか?」
この購入支援を期に、クルマの買い替えを検討し始めたブロガーは多いようだ。決して小さな出費ではないが、クルマは長く乗るものだし、長い目で見れば数十万円の節約効果はとても大きい。予算にメドがつくなら、購入を本気で考えていいと思う。
とはいえ、
- 「クビ切りに脅えるオイラにゃ貯金を使ってまでクルマは買えない」
- 「いくら補助金や減税があっても、現状でクルマを買う勇気はありません」
こうした声のほうが目立つのも事実。先々の賃金や雇用が不安な今のご時世、とてもクルマなんて買ってられないという心情には激しく共感できる。
また、クルマの購入支援策そのもの疑問視する意見も多かった。
- 「クルマを買える状況の人を税金で支援するのは不公平では!?」
- 「どうせ後から増税するんだろうし、クルマ限定で税金を使って欲しくない」
- 「期間限定でいいから消費税を下げたほうがみんな喜んで景気も良くなると思う」
車産業と住宅産業は裾野が広く、関連産業まで含めると多くの人が従事しているだけに、景気への影響が大きい。両産業を支援するのは、ある意味では筋が通っているとも言える。
ただ、経済的にクルマも住宅も買うに買えない人が増えている以上、「金持ち優遇」の批判はまぬがれまい。高額な買い物を支援するのもいいが、日々の生活で実感できて景気浮揚にもなる経済政策を考え抜いてほしいものだ。
(林利明)
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